事業計画書の基本構成

こんにちは!結行政書士事務所です。
本日は、補助金申請の上で最も重要な事業計画書の基本構成についてお話ししたいと思います。
【行政書士が解説】事業計画書の基本構成と作成のポイント
目次
事業を始める際、融資を受ける際、そして事業を成長させるために不可欠な事業計画書。
「何を書けばいいのかわからない…」 「難しそう…」
そう感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ご安心ください。事業計画書は、明確な目的と基本的な構成を理解すれば、決して難しいものではありません。
1. 企業の概要
まず、あなたの事業の自己紹介となる部分です。読み手はあなたがどういった方かを知りませんので下記の項目で説明しましょう。
- 会社名・屋号: 正式名称を記載します。
- 所在地: 事業所の住所を記載します。
- 代表者名: 代表者の氏名を記載します。
- 設立年月日: 法人の場合は設立年月日、個人の場合は開業日を記載します。
- 事業内容: 具体的にどのような事業を行うのかを簡潔に説明します。
- 従業員数: 現在の従業員数を記載します。
ポイント: 誰が、どこで、どのような事業を行っているのかを明確に伝えましょう。
2. 事業の目的・ビジョン
なぜこの事業を行うのか、そして将来的にどのような姿を目指しているのかを示す、事業の根幹となる部分です。
- 事業の目的: 事業を通じて何を達成したいのか、社会にどのような貢献をしたいのかを具体的に記述します。
- ビジョン: 将来、事業をどのように発展させていきたいのか、どのような目標を掲げているのかを示します。
ポイント: 熱意と将来性を伝え、共感を呼ぶような内容にしましょう。特に創業融資を受ける際は強い熱意を伝えてください。
3. サービス・製品の概要
提供するサービスや製品について、具体的に説明する項目です。
- サービス・製品の内容: どのようなサービスや製品を提供するのか、その特徴や強みを詳しく説明します。
- ターゲット顧客: どのような顧客層をターゲットとしているのかを具体的かつ明確にします。例:×男性 〇30代の都心部で働く男性
- 競合との差別化: 他の競合と比較して、自社のサービス・製品がどのように優れているのか、独自の強みをアピールします。
- 知的財産権: 特許や商標などを取得している場合は記載します。
ポイント: 顧客にとっての価値を明確にし、競合との違いを具体的に示しましょう。
4. 市場分析
事業を取り巻く市場の状況を分析し、事業の可能性やリスクを把握するための重要な項目です。
- 市場規模と成長性: ターゲットとする市場の規模や今後の成長性を分析します。
- 競合の状況: 競合となる企業やサービスを分析し、その強み・弱みを把握します。
- 顧客ニーズ: ターゲット顧客のニーズや動向を分析します。
- SWOT分析: 自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を分析し、事業戦略に活かします。
ポイント: 客観的なデータに基づき、市場の現状と将来性を論理的に説明しましょう。
5. 経営戦略・販売戦略
事業目標を達成するための具体的な計画を示す項目です。
- 経営戦略: 事業全体の方向性や目標達成のための基本的な方針を示します。
- 販売戦略: どのように顧客を獲得し、売上を拡大していくかの具体的な計画を記述します。(例:Webマーケティング、営業活動、代理店戦略など)
- 価格戦略: サービス・製品の価格設定の方針とその理由を説明します。
- プロモーション戦略: どのように顧客に情報を届け、購買意欲を高めるかの計画を記述します。(例:広告、SNS活用、イベント出展など)
- 流通戦略: サービス・製品をどのように顧客に届けるかの計画を記述します。(例:自社販売、ECサイト、小売店との提携など)
ポイント: 具体的な施策と目標数値を盛り込み、実現可能性の高い戦略を示しましょう。
6. 組織体制
事業を運営していくための組織構造や人材計画を示す項目です。
- 組織図: 役員構成や各部署の役割などを図で示します。
- 経営陣の紹介: 代表者や主要な役員の経歴や強みを説明します。
- 従業員の構成: 現在の従業員数と、今後の採用計画などを記述します。
- 人材育成計画: 従業員のスキルアップや教育に関する計画を記述します。
ポイント: 経営陣の能力や経験をアピールし、事業を推進していくための強固な組織体制を示すことが重要です。
7. 財務計画
事業の収益性や資金繰りを示す、非常に重要な項目です。
- 損益計算書(PL): 過去の実績と将来の予測を示します。(売上高、売上原価、販管費、営業利益、経常利益、当期純利益など)
- 貸借対照表(BS): 過去の実績と将来の予測を示します。(資産、負債、純資産)
- キャッシュフロー計算書(CF): 過去の実績(あれば)と将来の予測を示します。(営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフロー)
- 資金調達計画: 必要な資金とその調達方法、返済計画などを記述します。(融資、出資など)
- 主要な経営指標: 損益分岐点、自己資本比率など、事業の健全性を示す指標を記載します。
ポイント: 具体的な数値に基づき、事業の収益性、安全性、成長性を説得力のある形で示しましょう。
まとめ
事業計画書は、あなたの事業の現在地と目指す未来を示す羅針盤です。各項目を丁寧に検討し、具体的に記述することで、事業の成功へと繋がる道筋を描き出すことができます。また、申請する補助金ごとに採点項目が異なりますので注意が必要です。
各項目については後日アップさせていただきますのでぜひご覧ください。
事業計画書の作成に不安を感じている場合は、東松山市の結行政書士事務所にお問い合わせください。あなたの事業の発展を全力でサポートいたします。