【東松山の行政書士が解説】契約書の種類について

これで安心!ビジネスを守る【契約書の種類】を徹底解説

こんにちは!東松山市の結行政書士事務所です。

今回は、様々なビジネスシーンでよく使われる「契約書の種類」について、具体的に解説していきます。

「うちの会社には関係ないかも?」と思った方も、ご安心ください。きっとあなたのビジネスに役立つ情報が見つかるはずです。この記事を読めば、あなたのビジネスに必要な契約書がきっと見えてきますよ!

あなたのビジネスを守る!主要な契約書の種類

一口に「契約書」と言っても、その種類は多岐にわたります。それぞれの契約書がどのような目的で使われ、どんな時に必要になるのかを知っておくことは、トラブルを未然に防ぎ、スムーズなビジネス運営に欠かせません。

ここでは、特に重要度の高い9種類の契約書について、分かりやすく解説していきます。

1. 売買契約書:モノやサービスの取引の基本

「この商品をいくらで、いつまでに買います・売ります」という約束事を書面にするのが売買契約書です。

コンビニで缶コーヒーを買う時には書きませんが、高額な商品や不動産、継続的な取引など、後々のトラブルを防ぎたい場合には必須の書類です。

こんな時に役立ちます!

  • 製品の購入・販売
  • 中古品の売買
  • 不動産の売買(重要!)

口頭での約束だけでは、「品質が違う」「納期が守られない」「支払いがない」といった問題が発生しがちです。売買契約書があれば、具体的な商品名、数量、価格、納期、支払い方法、そして万が一の時の対応まで明確になり、安心して取引を進められます。

2. 取引基本契約書:継続的な取引の土台

特定の相手と継続的に商品やサービスを売買する場合に作成するのが、取引基本契約書です。

これは、個々の取引(売買契約など)に共通して適用される基本的なルールを定めたもの。この契約書があれば、その都度細かい契約書を作成する手間が省け、スピーディーな取引が可能になります。

こんな時に役立ちます!

  • メーカーと部品供給業者間の継続的な取引
  • 小売店と卸売業者間の仕入れ取引
  • IT企業とシステム開発会社間の継続的な保守契約

「この契約書があるからこそ、安心して長くお付き合いできる」という、まさに信頼関係の証となる契約書です。

3. 賃貸借契約書:不動産を借りる・貸すときに必須

土地や建物、部屋などを借りる・貸す際に交わすのが賃貸借契約書です。

「どこを、いくらで、いつからいつまで借りるのか」といった基本的な事項はもちろん、修繕の費用負担、原状回復義務、契約解除の条件など、後々のトラブルになりやすいポイントを明確にするために非常に重要です。

こんな時に役立ちます!

  • 事務所や店舗を借りる・貸す
  • アパートやマンションを借りる・貸す
  • 駐車場を借りる・貸す

貸す側も借りる側も、この契約書があることで安心して不動産の貸し借りが行えます。

※借地借家法に注意が必要です。

4. 消費貸借契約書:お金の貸し借りを明確に

消費貸借契約書は、お金や物品を借りて、将来同じ種類・品質・数量のものを返すことを約束する契約書です。

特に「金銭消費貸借契約書」は、個人間での貸し借りや、会社が融資を受ける際など、お金の貸し借りを行う場合に作成します。

こんな時に役立ちます!

  • 知人・友人へお金を貸す・借りる
  • 会社が金融機関から融資を受ける
  • 会社役員がお金を会社から借りる

「いつまでに、いくら返すのか」「利息は発生するのか」といった重要な取り決めを明確にしておくことで、後々のトラブルを未然に防ぎます。

5. 業務委託契約書(請負・委任):外部に仕事を頼む・頼まれるなら

会社が外部の専門家に仕事を依頼したり、逆に自分が外部から仕事を受注したりする際に交わすのが業務委託契約書です。大きく分けて「請負(うけおい)」と「委任(いにん)」の2種類があります。

  • 請負契約: 特定の「成果物」を完成させることを約束する契約です。(例:ウェブサイト制作、システム開発、建物の建設など)
  • 委任契約: 特定の「業務を行うこと」自体を約束する契約です。(例:コンサルティング、税務顧問、法律相談など)

こんな時に役立ちます!

  • ウェブサイトの制作を外部の業者に依頼する
  • 商品のデザインをフリーランスに依頼する
  • 会社の清掃業務を専門業者に委託する
  • 行政書士や弁護士に業務を依頼する

どちらの契約形態かによって、責任の範囲や報酬の発生条件が異なります。明確な契約書があれば、「どこまでが自分の仕事?」「成果が出なかったらどうなる?」といった疑問が解消され、安心して業務を進められます。

6. 雇用契約書:会社と従業員の約束

会社と従業員の間で交わされるのが雇用契約書です。

労働時間、給与、休日、業務内容など、労働条件を明確にするための重要な書類です。従業員を雇う側も、雇われる側も、この契約書があることで安心して働くことができます。

こんな時に役立ちます!

  • 新しい従業員を雇用する
  • アルバイトやパートを雇用する
  • 労働条件を変更する

労働基準法に基づいた内容であることはもちろん、双方にとって納得のいく条件を明記することで、トラブルのない良好な関係を築けます。

7. 和解契約書:トラブルを解決する最後の手段

すでに発生してしまったトラブルや紛争について、当事者同士が話し合い、お互いに譲り合って解決した内容をまとめるのが和解契約書です。

法的な争いを避けるために、示談書として作成されることもあります。一度和解契約書を交わせば、その内容で問題が解決したことになり、後から蒸し返されることを防げます。

こんな時に役立つ場面

  • 金銭トラブルや債務問題の解決
  • 交通事故の示談
  • 隣人との境界線トラブルの解決

感情的になりがちなトラブルを、冷静かつ法的に解決するための強力なツールです。

8. ライセンス契約書:知的財産を守り、活用する

ライセンス契約書は、著作権、特許権、商標権などの知的財産を、他の人に利用させることを許可する際に交わす契約書です。

例えば、あなたの開発したソフトウェアを他の会社が使えるようにしたり、キャラクターのイラストを商品に利用することを許可したりする際に必要になります。

こんな時に役立ちます!

  • ソフトウェアの利用許諾
  • キャラクターグッズの製造・販売許諾
  • 特許技術の利用許諾
  • 音楽や映像コンテンツの使用許諾

知的財産は、会社の大きな財産です。ライセンス契約書によって、利用の範囲、期間、利用料などを明確にすることで、あなたの大切な知的財産を守りながら、ビジネスを広げていくことができます。

9. 秘密保持契約書(NDA):大切な情報を守る盾

ビジネスにおいて、他社には知られたくない情報(顧客リスト、新製品の企画、技術情報、経営戦略など)をやり取りする際に交わすのが秘密保持契約書(NDA:Non-Disclosure Agreement)です。

この契約書があれば、相手があなたの秘密情報を無断で利用したり、第三者に漏らしたりすることを法的に防ぐことができます。

こんな時に役立ちます!

  • M&A(企業の買収・合併)の検討
  • 共同開発プロジェクト
  • 業務提携の交渉
  • コンサルティングの依頼

「もし情報が漏れたら…」という不安を解消し、安心してビジネスの話を進めるための、まさに「守りの要」となる契約書です。

どんな契約書が必要か、迷ったらまずはご相談ください!

いかがでしたでしょうか?

このように、一口に「契約書」と言っても、ビジネスの目的や内容によって必要な種類は様々です。

「うちのビジネスには、どの契約書が最適なんだろう?」 「既存の契約書で本当に大丈夫かな?」 「自分で作ってみたけど、これで法的に有効なのかな?」

もし、少しでもそう感じたら、ぜひ結行政書士事務所にご相談ください

あなたのビジネスにぴったりの契約書を提案し、作成させていただきます。分かりやすく、そして「安心」につながる契約書で、あなたの事業の成長を力強くサポートいたします。

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